レンズ沼の禁断の領域に突入した気がする。
この物質感は何だ。工芸品レベルだ。
魂の入り方から違う気がしてならない。
フォーカスリングのなめらかな動きでもう逝きそう。
SIGMA 30mm F1.4を使ってみた時、でてきた映像は「ふーん」という感じだった。
EF-S17-55mm F2.8は「正確で素直」だった。
両方共良い道具だよね、というレベルの感想。
これは、試写から息を飲んだ。
神話に惑わされてるだけかもしれない…と穿って見てみてもやっぱり何か違う。絶対違う。
ノスタルジックな絵、という話じゃない。
ある意味、現代のレンズ以上にきっちり写る。
色の乗り、色の表現、コントラスト、解像感、ボケの溶け方…すべてが今まで自分が撮った中で見たことのないもの。何かが数段深い気がしてならない。けど、それがなんだかわからない。もどかしい。
試写でフォーカスを決めているとき、絞りリングを動かしている時、ふと親父が使っていたカメラを思い出した。
ミノルタのSR-T101だった。
当時自分が触らせてもらっていたときは、絞りなんか知らないもんだから、ピントを合わせてシャッターを押すだけだったな。でも親父は何も言わなかった。
俺だったら息子に口うるさく言いそうなもんだが。何も言わない勇気というか親心って、実は凄いんじゃないか? 俺には出来そうにない。
親父はどういう思いで俺を見ていたんだろう、家族を撮してたんだろう。
話したいときにいないんだもんな。そういうもんなんだろうけど。
そのカメラ、今は弟が持ってるはず。今度見せてもらおう。
昔のアルバムもひっくり返してみよう。マジで泣くかも(^^;
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